干支シリーズ

Oriental Zodiac works

もっと見る

近年、年賀はがきにくらいしか登場しない干支の動物であるが、本来はその1年の守り神である。

牙や鋭い爪を持っていること、早く走れること、空を飛べること等、人間の持たない天賦の能力に我々の先祖は畏敬の念を抱き、

多産による一族繁栄などの願かけをしてきた。

居住区が線引きされている現在の姿は、「開発」という大義名分に隠れた人間の自然破壊の結果であり、

生活圏を奪われた動物たちを害獣扱いするのは本末転倒である。

人もまた動物の一種に過ぎない。より良い道を探り、人も自然も動物も豊かに共存できることを願う。

「干支シリーズ」はそのような願いを込めて制作した作品群である。

撮影はそれぞれの動物にまつわるエピソードに基づいた場所で行っている。

コンセプト、衣装、撮影まで、全てセルフプロデュースによる。

In recent years, there are few opportunities to remember 'Oriental zodiac animals' in our daily life, just only using for a signature in New Year's postcards and other few examples, even they are the guardian god of each year originally.

To have fangs and sharp nails, run fast, can fly the sky, those animals have ability which human begins doesn't have, and our ancestors have expressed awe in them.

Because of the urban development, the distance between humans and wild animals has gone away (excluding small animals such as pets).

The world does not belong to humans. We are also just a kind of animals that survive in the world.

I really hope to find a better way and to coexist people, nature and animals richly.

 

"Oriental zodiac series" is self-produced work based on such wishes.

The idea of each cosutume and the shooting place was based on episodes related to each animal.
 

丑・2009

テーマは「牛頭天王」。インドの祇園精舎 の守護神で、牛頭人身の姿をしている。日本へ渡ってきてからはスサノオと習合し、疫 病の神などとして祀られる。畑の耕作、物資の輸送など、人の生活に最も助けとなる動物である。その分、死後の世界では牛頭鬼となって、人々を責め苛む側になる。撮影場所の富士山の爆発で出来た溶岩隧道は、まるで巨大な墓場のよう。天井の溶岩鍾乳石からは地下水が滴り、まさに地獄を彷彿とさせるそのなかに佇む牛頭天王の霊魂は、両の掌の中に凝縮する気に 、人間界の模様を見定めようとするがごとくである。。。。 撮影:富士山麓風穴