干支シリーズ

Oriental Zodiac works

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近年、年賀はがきにくらいしか登場しない干支の動物であるが、本来はその1年の守り神である。

牙や鋭い爪を持っていること、早く走れること、空を飛べること等、人間の持たない天賦の能力に我々の先祖は畏敬の念を抱き、

多産による一族繁栄などの願かけをしてきた。

居住区が線引きされている現在の姿は、「開発」という大義名分に隠れた人間の自然破壊の結果であり、

生活圏を奪われた動物たちを害獣扱いするのは本末転倒である。

人もまた動物の一種に過ぎない。より良い道を探り、人も自然も動物も豊かに共存できることを願う。

「干支シリーズ」はそのような願いを込めて制作した作品群である。

撮影はそれぞれの動物にまつわるエピソードに基づいた場所で行っている。

コンセプト、衣装、撮影まで、全てセルフプロデュースによる。

In recent years, there are few opportunities to remember 'Oriental zodiac animals' in our daily life, just only using for a signature in New Year's postcards and other few examples, even they are the guardian god of each year originally.

To have fangs and sharp nails, run fast, can fly the sky, those animals have ability which human begins doesn't have, and our ancestors have expressed awe in them.

Because of the urban development, the distance between humans and wild animals has gone away (excluding small animals such as pets).

The world does not belong to humans. We are also just a kind of animals that survive in the world.

I really hope to find a better way and to coexist people, nature and animals richly.

 

"Oriental zodiac series" is self-produced work based on such wishes.

The idea of each cosutume and the shooting place was based on episodes related to each animal.
 

卯・1999

「稲羽の白兎」は出雲神話の代表的なお話である。対岸の島に渡ろうとしたウサギが計略を用いてワニ(古代日本においてはフカの意)をだまし、おこったワニに毛をむしられて丸裸になって泣いていたところを、通りかかった大国主命に助けられるというものである。 単純に見えるこのお話の裏には、大和王朝と出雲王朝の確執、ウサギとワニに象徴される部族の抗争等、古代の謎にはまっていくのだが、平成の世では冬でもサーファーが練習に励む平和な海岸である。 時を超えて、対岸を見つめる白兎の霊。 撮影:鳥取県白兎海岸