干支シリーズ

Oriental Zodiac works

もっと見る

近年、年賀はがきにくらいしか登場しない干支の動物であるが、本来はその1年の守り神である。

牙や鋭い爪を持っていること、早く走れること、空を飛べること等、人間の持たない天賦の能力に我々の先祖は畏敬の念を抱き、

多産による一族繁栄などの願かけをしてきた。

居住区が線引きされている現在の姿は、「開発」という大義名分に隠れた人間の自然破壊の結果であり、

生活圏を奪われた動物たちを害獣扱いするのは本末転倒である。

人もまた動物の一種に過ぎない。より良い道を探り、人も自然も動物も豊かに共存できることを願う。

「干支シリーズ」はそのような願いを込めて制作した作品群である。

撮影はそれぞれの動物にまつわるエピソードに基づいた場所で行っている。

コンセプト、衣装、撮影まで、全てセルフプロデュースによる。

In recent years, there are few opportunities to remember 'Oriental zodiac animals' in our daily life, just only using for a signature in New Year's postcards and other few examples, even they are the guardian god of each year originally.

To have fangs and sharp nails, run fast, can fly the sky, those animals have ability which human begins doesn't have, and our ancestors have expressed awe in them.

Because of the urban development, the distance between humans and wild animals has gone away (excluding small animals such as pets).

The world does not belong to humans. We are also just a kind of animals that survive in the world.

I really hope to find a better way and to coexist people, nature and animals richly.

 

"Oriental zodiac series" is self-produced work based on such wishes.

The idea of each cosutume and the shooting place was based on episodes related to each animal.
 

巳・2001

蛇は死と再生のシンボルである。脱皮を繰り返すその姿は人々に神秘の念さえ起こさせた。 神秘というと洞窟が浮かんだ。アマテラス神の登場する天の岩戸の物語がイメージと重なったのかもしれない。アマテラス神が隠ってしまった洞窟は全くの闇であった。  神社のしめ縄は睦み合う2匹の蛇の象徴である。古代、大和政権の中核をなすの大神神社に奉られるの大巳貴神(オオナムチノカミ)は蛇神であった。中国の神話の最初の皇帝である伏義とその妃である女禍は人面蛇身であり、この二人はイザナギ、イザナミのモデルになっているとも言われている。聖書の創世記のアダムとイブの話でイブを誘惑する蛇もしかり、洋の東西を問わず、蛇が人類と存在そのものを象徴する生き物として登場することは興味深い。 撮影:福井県越前海岸